本編35話
「罅割れた支柱」というタイトルに、本当に悩みました。罅割れた、がまず常用漢字ではないだろうな、なんて考えながら、申し訳ないですが面倒な漢字を使わせて頂きました。「ひびわれたしちゅう」と読みます。
今回の話の、エクソシスト側の部分に関しては、ずっと前に雛型がありました。前回、「神様」としてあるまじき姿（と考えるかどうかは捉え方によりますが）を晒したイライアですが、今までの旅の面子では、彼を支えることは出来ないんです。「それでも」を書いた時は漠然としていたその思いが、今回雛型を書き直すにあたってしっかりと形になりました。方舟編は、神田、ラビ、アレン、それぞれとの関係性がより明確になるのだと思います。神田は三人の中で、一番の支え。だからこそ、「いつもと違う」ことが不安でならない。

36話37話は、同時進行で制作中です。
早く師匠に会わせてあげたいです……

本日はこれにて。
夜曇依都でした。

誕生日記念小説
師匠、ティーンズときたら、次はフォーしかない！ということで、アジア支部を舞台にしました。
祝うと嫌がる。でも、祝ってあげたい。だって君のことが大切で好きだから。それならどうすれば？と考えたところで、生まれた日を繰り返し祝うというのは、要するに毎年毎年、その人が過去に生まれ、今生きていることをいわっているのでは？つまり誕生日は、今生きていることを祝う日であるという答えに行き着きました。そう考えると、いいですよね、誕生日って。そんな考えをアジアの皆さんに託して書いた話なので、今回はシリアス一切抜きの、「誕生祝い」です。

20,000hit記念小説
安定の神田君で、定番ネタを。もともと、定番のネタでギャグを書いてみたいと考えていたのですが、たとえば定番の女装ネタだと、燔祭ではシリアスにしかならないんですよね。そんなこんなで唸っていた時に、風鳥さんや友達と喋っていた話題が元ネタになりました。二人とも、本当にありがとう。

番外40話「ワスレモノ」
「おじさん」が「師匠」に変わったときの話。これは、主人公の世界が変わったということ。クロスも、あの呼び方を提案するのは勇気が要ることだったと思う。クロスにとっても、世界が、イライアに対する思いが変わり、彼に接する「覚悟」をしたという話でした。タイトルは、「クロスにとっての主人公の存在」を表したものです。

拍手「仔羊達の秘め事」
全六話のお話です。秘め事がなんなのかは、最後の話までのお楽しみですが、1話目でも何となくつかめるかもしれません。続きをお楽しみに。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

更新裏話も61記事目、ですかね。多すぎて、何をどれくらいまで明かしたのか……若干あやふやになって参りました。←

本編34話、番外39話
あの日シリーズ4弾と、それから一年後の話。中央のルベリエさんが初登場ですね。
あの日シリーズは、ブックマン・ラビとの初コンタクト。番外は咎落ちの話です。
長官は、というか中央庁から、果たしてイライアはどんな存在なのか、と今、考えています。もしかしたら前にこのことは書いたかもしれませんが、中央から見たら、神に魅入られた存在は羨望の対象になるかもしれないし、普通に考えても、複数神がいたり、教皇よりも支持を集めていたら厄介な存在だと思うのです。イライアにとっては、中央は「家族」を脅かす存在。だから、あまり良い感情を抱いてはいません。そんな両者はなかなか噛み合わないのですが……だからこそ、この話の中では珍しい立ち位置の存在なので、書いていて楽しいです。

次回の本編は、原作軸に戻ります。
しかし今は、誕生日短編を考えねば……笑

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。

記念小説。
珍しくも、アレン修行時代の話です。最近この頃の話を書きたい症候群に駆られています。SQのおかげですね。どこか遠慮していたアレンが、主人公に一歩近づいた話です。ここから、主人公はアレンの目標の人に、憧れの人になっていくのでしょう。イライアにとっても、この一年は師と弟弟子に挟まれて、随分気楽な一年だったはずなので、アレンとの話は、比較的穏やかな話が多くなります。良いことですね。


本編33話。
対して、こちらは殺伐と。
裏切りのメモリーを司るがゆえに、やはりミザンは14番目とは折が合わないのでしょう。私の統制を離れ、「裏切り」に対して勝手に憤って動いていました。ノアが13人、イレギュラーが14番目。じゃ、ミザンは？「裏切り」のメモリーとは？と考えました。生みの親・神無月さんの考えとは違うかもと思いますが、私は「人間に裏切られた神のメモリー」だと思う。でも、ミザンにとっての神は千年伯爵。だから、ノアであって、ノアでない、どこか脆い存在なのだと思います。
教団側には、ティエドール部隊が合流しました。神田はまだ出ていませんが。短編の中では、ずっとティエドール元帥は主人公を愛称で呼んでいたのですが、今回の話を書くにあたって、「あ、外では姓で呼ぶんだっけ」と思い出し、急遽そのように書き直したら、あまりの印象の違いに、違和感が拭えませんでした。今ではだいぶ見慣れました。あと、この話から、ミランダからの呼び名が「イライア」に変わります。これも書いていて「いいのかな？」とは思いましたが、慣れると自然に思えてくるから不思議です。

次回は一話、「あの日」シリーズを挟みます。ティエドールと主人公の関係については、その話でだいぶ分かりやすくなるのですが、要するにティエドール元帥は、クロスが教団にいない間の、主人公の保護者・師匠代わり、という立場に（勝手に）ありました。だから、実は最近のイライアについては、ティエさんの方が詳しかったりします。かといって、主人公が彼に心を委ねているわけでは無いですけどね。

さて、本日はこれにて、失礼致します。
夜曇依都でした。

番外37話「心の在り処」
ラビとイライアの、まだ出会って間もない頃の話です。「ジュニア」というのは、ラビを「ブックマン」後継と意識している呼び方だと。48番目の「ディック」や、今の「ラビ」は、その場その場ではあるけれど、彼に一人の人間としての感情や個性を赦す呼び方だと、私は勝手に思っているのですが、それを主人公に代弁してもらいました。名前は人を縛る言霊だとはよく言いますが、全くその通りだと思います。正式な名前だけでなく、呼び方には、やっぱり意味や願いが込められていると思う。
そう考えると、イライアがクロウリーやマリなどを他と違ってファミリーネームで呼んでいるのは不自然なのですが、マリに関しては、多分ずっとこの呼び方のままです。クロウリーの呼び方については、この先の本編をお楽しみに！

それでは本日はこれにて、失礼します。
夜曇依都でした。