春の強化期間10
「いざ、敵地へ」
クロスとイライアの共闘を書いてほしいと言われますが、割りと苦手にしています。でも、このお題を見たら、これしか無いよなぁ……と思いまして、踏み切ってみました。とは言っても戦ってはいないのですが。イライアはアレンのように魂が見えるわけではないので、魂が救われてる実感は少ないと思う。だから、せめてそうであって欲しい、死後の罪が神に赦されていてほしい、と願っているんです。

春の強化期間は、これで終了です。5話以降のラッシュ以外は、何が強化だという感じでしたが、お付き合い頂きありがとうございました。これからも修業中のエピソードは書いていきますが、何年か前に書きためた話が多い「燔祭の羊」の中で、新たに書き加えたこの10の話が何よりも私にとって当連載を深めたような気がします。やって良かった！

そして、番外36話
これが、ずっとアップを迷っていた話です。本来は「私は、代わり」つまりリナリー視点の部分だけだったのですが、いくらなんでも言葉は足りないと思い直して、後半、「偽りの聖人君子」を書き加えました。だからどちらかというと、36「私は、代わり」／36’「偽りの聖人君子」とする方がしっくりきます。書き加えたからと言って、イライアがリナリーの気持ちにはっきりと応えなかった、という点が変わるわけではないのですが。リナリーの側に立つと、なんとも酷い男です。
これはイライアが17歳の時の話ですが、この時点で既にリナリーの恋心は過去のものとして書きました。現在連載の時間軸では、兄妹とか家族の心持が大きいと、私は思って書いていますが、そこは受け取る人次第です。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

春の強化期間08
「臨場感」
夜が悪夢に占領されるなら、せめて日中の明るいうちは楽しい想いに浸っていて欲しい、と思った故の話です。だから、珍しく主人公ががっつり笑顔。自分設定の中では伏し目の笑顔か俯いた表情が多いため、イメージ画でさえ描かない表情です。文章で上手く伝えられていたら幸いです。

春の強化期間09
「涙の理由を、言わぬ君」
主人公の家族、つまり父、母、妹の三人が登場する話の中では、実は最後に出来た話です。手持ちのストックには、母と妹の出る話があります。サイトに出すのは当分先になりそうですが、しかし、その二人分を踏まえたからこその今回の09話になっています。というか、この話は既に主人公とクロス、ではなくてモージスとクロスの話ですが……これを名前変換と言えるのだろうか……悩みどころではありましたが、「燔祭の羊」内の原点となる二人の関係を、上手く書けたかなと思います。師匠がちょっと師匠らしくない気がするのは御愛嬌。

あと一話か二話か……どうなるかは神のみぞ知る、という感じですね。いや、この話を書いている以上、神のみぞ～とか口にしてはいけない気がする。

本日はこれにて。
夜曇依都でした。

春の強化期間06
「monochrome」
幸せな世界と、後に出会う愛しい世界の、狭間。色を失くした世界を鮮やかに彩るのは、紅。
書きたいことはあれど、春の強化期間で取り上げているこの年代は、ダイレクトに過去に関わってくるのでなかなか裏話も気安くは書けません。ぐむむ。寧ろ文中に書き表すのも気を遣ってしまいます。

春の強化期間07
「大声」
どうか安らかに。今度こそ安らかに。
無事でよかった。助けることが出来た。
どうして。君は、違うんだ。
怖い、怖い、怖い。恐い、恐い、恐い。
どうか神様、彼らを赦して。
……心の中の叫び声も、全部、聞こえているよ。
きっと師匠は気付いてくれていると思います。気付け師匠。強化期間など、主人公の修業時代を書いていると、こんな子供がいたらきっと声のかけ方なんか分からないな、とよく思います。（こんな子供にしたのは私。）もうちょっと明るい、師匠の子育て奮闘記みたいな話も書いてみたいけど、なかなかシチュエーションが浮かばない今日この頃です。


人気投票結果について
残念なアレンを抜かして、一位おめでとう神田！！そして氷河期にも関わらず、ラビ！三位おめでとう……！！これで順位も下がっていたら本当に可哀相だと思いました（笑）よかったね。
私と誕生日を同じくする、ハイスペックちんくこと、リンクは見事な九位で嬉しかったです。けれど私が三票入れたお師匠様が、リンクに抜かされて十位でした。リンクに喜ぶべきか、消息不明の癖にトップ10に食い込んだ師匠に喜ぶべきか、それともリンクに抜かされたことを心から悔しがるべきか。……悩みます。リンクよ……悩ましいぞ、リンクよ……

本日はこれにて。
夜曇依都でした。

もう全く強化されていない、春の強化期間05
「魂の眠る場所」
す・らんぷです。なんだか。本当は地図とか出てくる話だった筈なのですが。とりあえず二人で遠い故郷をひっそりと思っている感が出ていたら良いと思います。このサイトのお師匠様はどこか女々しい気もしますが、それだけ主人公のお父さんのことを思っていたんだと、考えて頂けたら。……あんまり語らないようにしようっ

頑張って強化したいです。あと二週間？四月中になんとか……三本くらいできたらいいですよね。予定は未定ですが。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

本編32話
金と銀の邂逅です。そして黄金と伯爵の邂逅です。「船上の邂逅」というのは、設定上の「イライアと伯爵が最初に出会ってしまった時」のことです。いつかその話も書きたい。
09年？の主人公誕生日イベントで書いたDG主人公への質問でも書きましたが、正義とはなかなか難しいものだと思います。教団には教団の正義があり、伯爵には伯爵の正義がある。教団からみれば伯爵は悪なのですが、伯爵からすれば教団が悪の存在なわけで。だから、結果的に世界にとっての敵がどちらになるかは分からないのです。誰もが正義を求め、望んだ世界を手にしようとしている。その想いが戦争を生むというのは、なんだか皮肉なものですね。

次は何を更新するのか、全く気紛れになりそうなので、予告ができません。
リクエストあったら是非お寄せ下さい。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。