本編122話「水平線にあなたはいない」（空と海の叶わぬ口付け）
先日Twitterで、今書いてる122～124話が我ながら神回の予感！などとぶちまけた訳ですが、神回前夜みたいな感じですね。にしても神回の予感！！結局伝わりきってないんじゃない？班長は意気込んでくれてるけどイライアは彼の言いたいこと分かってないんじゃない？受け入れられてないんじゃない？と思うのですが、それでも、兄貴が強気で来てくれるならちょっと押されるんじゃないかなと期待してしまいますね。
しかしこうして内面の弱いところを書き出してみると益々、当初は最強主の設定でいこうとしていたのが無謀に思えます。よかった、最強主でサーチに登録しなくて。最強じゃなくても、鎧の内側がボロボロでぐちゃぐちゃでも、神様として成り立つんだなと思う今日この頃です。

20'Birthday
祝われてくれない誕生日（に関係ある）話。
今回は初めての、イライア視点の話になります。そう！今まで！！彼視点の誕生日話を避けていましたが！！！満を持して語り手を彼に委ねました。この話、最初はクロス視点で書いていまして、実はスマホにはそちらバージョンもあるのですが、如何せんいつも通りだったのですよね。設定的にせっかく修行に出て初めて、というワードを使ったので何か特別な書き方をしたいと思い、視点を真逆に変えました。本来なら本編で入れるべき内容が一部含まれているのですが、本編を神回にしてしまったらそれを入れることが叶わなくなり、結果的にこの話で昇華できて良かったです。それと、こちらの視点だと非常に分かりにくいですが、初めてマナを絡めています。燔祭の歴史においてはある意味挑戦的……と思いながら書きました。

次回は123話。神回の予感が漂っています。
……と言って自らハードルを上げておきます……。

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。

121話「落ち葉に囁く春風」（どうか、耳をすませて。届かない声。だけど繋がっている）
これにて任務子守り編改め、朽ちない死体編は終了となります。ほんとあと少しの微妙なところでお待たせしてしまって！こんかいの主題はタイトル通りです。決して届かないところから、ずっと聞こえている声がある。ロッテは不思議ちゃんでしたけれど、あの子は最初からずっと二人にごあいさつをしていました。これが、今回の任務で書きたかったところの一つです。
長く書かなくなる前に、この話はある程度の形が出来ていたので、言うなれば前回更新から今回までずっと温めていた話ではあったのですが、更新の直前にあるシーンを追加したことでようやく完成という気持ちになりました。
任務終了しましたので、見たいという声のありました例の修道院のデザイン画（メモ書きですが）をTwitterの方のトップツイートに載せております。宜しければご覧くださいませ！

次回はイライアの腹の底を描いていきたい……ダイレクトに本心に触れる回は息を止めながら書いておりますが、苦しくも気合いの入る箇所です。

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。
リクエストお待ちしております！

本編120話「三十年目の夜」（神の使徒が明かりを灯す）
……お家に帰るまでが任務です！てことは、……ホームに帰るまでもう一話！あります！せめて120話できっちり終わらせたかった！
今回の任務では、兄弟弟子の話、兄貴と弟分の話、それからアレンとエゴールの話、イライアとヘルメスの話を書きたかったのですが、いつの間にやらロッテの可愛さに負けてどんどん話数が増えていきましたね笑　なんだかんだ、結局はどれもこれも入れたら盛りだくさんになって話が増えていったのですべてがロッテのせいではないのですが！どれも蔑ろにはしたくなかったので、とにかく丁寧に書いていこうと心掛けました。
ちょっとエリーの内心の迷走が迷走を極めているので、ちょーっと予定よりもはるかに無茶をしすぎておりまして、本当にお前はアルマ編まで生きているのか、ひいては未来編までたどり着けるのか？？？とかなり謎になってきましたが、アルマ編まではしばらくお休みさせていきたいなと（予定では）思っております。

ところで、今回の子守編（朽ちない死体編）の登場人物を説明して欲しいとの声もございましたので、ちょっとだけ覚書を記しておきます。
・リーセロット（愛称・ロッテ）：朽ちない死体。マルテン神父と姉フランカが逢引きしているものと勘違いして「フランカを返して」と詰め寄ろうとしたら、待ち合わせ場所の禁域の階段を踏み外して転落し、死亡した。
・フランカ：リーセロットの姉。自分たちがマルテン神父の娘と知って、たびたび会って甘えに行っていたが、リーセロットだけに秘密にしていることを気に病んでいた。その折に妹が泉で亡くなり、マルテン神父から死の真相を聞いて泉に身を投げた。
・マルテン神父：フランカとリーセロットの父。フランカとたびたび会っているのを、リーセロットに逢引きと勘違いされた。フランカの死体を最初に発見したのも彼。死体を抱き締めて号泣しているところに、「もう一度、会いたくはありませんカ？」との声が掛かる。
・ポーラ：修道院と神父に力がありすぎるこの町では、修道院に奪われてしまった「朽ちない死体（リーセロット）」を返せと言うことすらできなかった。
・ブラム・ファン・ハウゼン：ヒリス先生の後輩。同い年のリーセロットが初恋の相手だった。妻のリサを吸血鬼（アクマ）に殺され、男手一つでロッテを育てる。
・ロッテ（本名・リーセロット）：探検好きで物怖じしないけれど、本当は暗いところが苦手。誰もいないところに向かってよく一人でおしゃべりをしている。最近ポーラおばちゃんとお友達になった。

11周年記念「神様の鼓動」
いつもタイトルが難産なのですが、今回はこのタイトルから話が生まれた感じでした！！それも含めて、とても珍しい。
自分の中では未来編（ver.1）と銘打っておりました「ラヴェル元帥と弟子」パターンの未来編です。未来編というからにはかなり都合よく、クロスもアレンも教団にいるていで構想を練っておりましたから、今回もそこは変更を全く加えずに書いております。
元帥になった教団の神様が唯一とった弟子は、全ての元帥の下で問題を起こしたらい回しになっていた孤児院出身の少年だった――という設定のお話です。燔祭の行き着く先として、かなり可能性の高い未来ですのですべてをお話してしまうわけには参りませんが、それこそ、サイト開設の瞬間から弟子のカイルくんは私の頭におりましたので、彼も相当な古株ということになります。お楽しみいただけたなら嬉しく思います。

次の更新時期には少し私生活が忙しそうです……それ以前に、サーバーの変更点ってやつを上手くクリアできるかどうか、というところですね……。無事に次の更新ができますように！
それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。
12年目もどうぞよろしくお願いいたします！！

119話「たとえもう、見えなくても」
任務が長い。あと少しです！
アクマをイノセンスで破壊すると囚われた魂が解放されて救われる、というアレンの言葉は、イライアの救いだったと思うのです。だってイライアには見えないから。自分が殺した（破壊した）お母さんがどうなったか、イライアには分からなかった。アレンと共闘すると、それを知ることが出来るから、その度にイライアは、本人がそうと自覚していなくても救われていると思うのです。お母さんを解放してあげられたのだと、そう思ってはいけないと彼は感じているけれど、それでも心の隅っこの柔らかくて弱い部分は安心したと思います。自分は、世界を壊しただけではなかった、と知れたのは大きかったんじゃないかな。
戦闘シーンは大変だよぅとヒーヒー言いながら書きますけれども、戦闘が終わるとアクマが救われてくれたらいいなといつも書きながら思いますね。

次回は任務が終わ……………………りたいですね！！
それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。

5月19日（火）01:24にコメントくださいました方へ。
以下、反転してご覧ください。
初めまして、夜曇依都です。
この度は拍手とコメントを頂きまして、ありがとうございます！
楽しみにして頂けているというその一言で絶対更新するぞ！という気持ちになります。
のんびりペースなサイトですが、これからもお楽しみ頂ければ嬉しいです。
それでは改めまして、コメントありがとうございました！