91話「背中からは覗けない」
嵐の前の静けさ的に、緩やかな雰囲気のある話になりました。軽い話をすると、身長のコンプレックスが刺激されている話。いやあ、彼の身長コンプレックスをあらわにできてとっても嬉しいです笑　いつかリーバーさんは抜きたい主人公。クロスはあきらめてる。あれは無理だって。重い方の話をすると、タイトル通り、彼らはいろんなことを隠しながらお話をしています。全部を伝えるわけじゃないですものね。話をするときって。意図的に隠すものもあれば、もう自分ではどうにもできないものもあったり。もう、踏み出してしまった彼は、自分で自分を制御できない。此処からはきっと、転がっていくだけです。

久々の原作！沿い！ところでこないだ気付いたんですけど、当方はあれですね？原作沿いと銘打っておきながら序盤はあまりそれっぽくない……！！でもあれはその、裏側をですね、いきたいという、気持ちが！！なぁんて、91話までお付き合いくださってる皆様には今更だよ、ってすかね。目指せ100話越え！いや、普通に超えますが！

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

八周年「大事なものは奥底に」
食堂、夏祭り、……水着？水着！見たい！見たいけど見せたくない！
下書きはこんな感じでした（笑）ちょうどTwitterにて、イライアはどんな水着を着るかしらということを考えていた時にこのメモができました。（イライアの水着案はフォロワーの憐さんのアイディアをまるっと採用しました。すぺしゃるさんくす！）そしたら、やっぱり男連中だけでなくリナリーの水着が気になるじゃないですか。何着ても可愛いけど、足元が黒い靴では味気ないじゃないですか、やっぱり可愛いサンダルを履かせてあげたいじゃないですか！そしたら、書き上げてからグレイログにて「好きなもの、可愛い靴」の情報を発見し、やはりまちがっていなかったと安心してその切なさに涙した所存でした……。

リクエスト１アクア様「何も量れない」（その秤は壊れている）
クロスを庇って……という死ネタリクエストでした。きちんと死んでいないのですが、お許しいただきたい……！死ネタ自体は本編未来で3パターン、アナザーで１パターン考えていますので、さほど苦労はしないのですが、本編との兼ね合いを考えますと、きちんと死なせるのが少し困難でしたので、このような形になりました。何も言えなくても、彼の空気は雄弁に語るでしょう。
「あなたが生きていて、よかった」。お気に召しますように！リクエストありがとうございました！

リクエスト２吉野様「僕とあなたの遊戯（ゲーム）」
風邪をひいたエミリアの代わりにラビとイライアがティモシーの家庭教師を務める話。楽しく書かせていただきました。本当はこの前に、エミリアとイライアのギャグのようなやり取りを書いていたのですが、視点等々の関係で削除になりました。本当は、入れ込みたかった……。彼はきちんと教育を受けたことがないので、お父さん譲りのゲームでしか、教えることもできない。時間軸的には、すこしだけ、そんな話も口にできるようになった頃。せっかくなので、「世界で一番かっこよかった人」に触れてみました。お気に召しますように！リクエストありがとうございました！

それでは、なるべく早く本編の続きをお届けすることをここにお約束し……！
本日はこれにて。
夜曇依都でした。

本編90話「永久を計る砂時計」
「とこしえを計る砂時計」と読んでいただきたいタイトルであります。砂時計は、区切られた時間を計るものですけれど、その中の砂を永久分詰め込んでおけば、永久を計ることができるし、それを横倒しにしてしまえば、永久を壊すことができる。

記念すべき！なんと、90話です。こ、こんなところまで、くるものだなぁ……感慨深いですね。来年には讃ケ谷到達してしまうのでしょうか……すごいなぁ……ずいぶん書いたなぁ……。
今回の話は、永遠を逆転させたり、刹那を逆転させたりという話になりましたね。前回あれだけ意気込んで、この子だけは幸せな世界に遺してみせると誓った以上、ティモシーに永遠の別れをさせたくはなかった。完全にエゴです。一方でリナリーの恋心は、固い決意とともに様々な意味を持つ愛情へ、きっと彼女は、ゆっくり変えてくれるのでしょう。最後の二人のやり取りは、思いついた瞬間、あまりに可愛くて、尊くて、切なくて悶えました。書きあがってみれば……そう、二人のシーンでは過去最高の、内容になったんじゃないかな、って……自分では思っているのです。

閑話はこれにておしまいです！本当に悔やまれるのは、本当に……ガルマー警部うううううう出せなくてごめんねえええええ泣　悲しくて悔しくてたまらんです……ええ……
次回は久々に原作に戻ります。いよいよ彼らの登場が近づく……登場させられる回数も、人数も限られては来ますけれど、彼らの苦悩とか覚悟も書き切りたいですね。

それでは、本日はこれにて！
夜曇依都でした。

本編89話「砕けた骨の墓標」
ずーーーっと前に、友人の作品（未公開の。可愛い女の子エクソシストの。キャラデザが楽しかった）とコラボをしたとき。その作品の中で書いたことが、今でも燔祭での重要な心構えに、目的地になっています。「自分が死んだとしても、その後の世界が少しでも平和に近付いているように」「自分が平和な世界に辿り着けないとしても、遺していく人々が平和に近付いているように」「新たな世界の礎として。少しでも目の前の障害を払ってから死んでやる」。この目的を、既にアナザー燔祭のイライアは果たしている訳ですが。後れ馳せながら、ようやく本編のイライアもその地に辿り着いたという感じです。
……と思ったら原作の方も！アレンが！同じようなことを！あのシーンは、泣きましたね……師匠がいるとか云々の前に、アレンよ……(涙)
出すのを一瞬だけ躊躇いましたが、目指す場所が同じということは悪くないと思い直し、当初の予定通り、思いを崩さずいくことにしました。とはいえ、もう少し先でこの気持ちを出すのではないかとプロット上は考えていたのですが、書いていたらあれよあれよと、彼がそう気持ちを傾けていくものですから。今が書き時でした。

閑話は次回までの予定です。ガルマー警部を出したくてたまらなかったんですけど、出せる可能性が低い……ごめんね警部……とっても出したいです……。

そういえば、最近の「奇蹟の町」編では久々に全力で神様をしてみたわけですけど、先日書いてまだアップしてない番外では、神様になる前のまだ何者でもないはずのイライアを書いてみました。両方を通して思ったのですが、彼は、こわい。

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。

番外66話「黒翼のニケ」
勝利の女神。あの像好きです。この話は、とっても思い入れがあって。というか、タイトルにとてもこだわったのです。私はどうもタイトル考えるのが苦手で、いつも最後に悶々と悩んでつけるのですけれど、この話は絶対に、ニケの名を入れたくて！たまらず！とても頑張って試行錯誤の末に付けたタイトルでした。そのためか、データが無くなったあの時も唯一明確に、「これがない！！」と判断出来た番外でした。失われし番外です。内容も気に入っていまして。特に、何に誓いを立てるかというところ。これも随分こだわって書いた部分で、それだけに、この一話が失われたことだけは絶対に我慢ならず、覚えているうちにぃぃ！と書き直しました！お届けすることが出来て、とても嬉しいです。

本編、閑話は書き上がっているのです。順調に！その次がどうなるのか、大枠は決めているのですが、私も筆を動かしてみないとどうなるか分からないです。スリリングですね！書くのが楽しみです。

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした！