本編47話「メモリー」
一話まるまる、ミザンの過去話です。
彼については、生みの親・神湯さんと散々語り合った、こんな過去があったのです。ただの変人じゃないんですよ。
フィル・グレイスという子は、ひたすらふわふわほわほわ明るい子というイメージで。見た目は、（詳しくは書きませんでしたが）エリーにそっくりなんです。でももっと活発。ミザンもこの頃は「俺」など、ぶっきらぼうな話し方をしていました。誰からも疎まれたがゆえに、「自分」を認めてくれた唯一の存在に、自分の全てを委ねたミザン。誰からも愛されたがゆえに、自分に関心を持たない、媚びてもこない正直な人柄に惹かれたフィル。パズルの凹凸を合わせたみたいな、そんなイメージで書きました。

次回の更新はGW中、おそらく5日前後です。

ところで、私は番外編（季節企画等除く）に、サイト掲載順とは異なり、作成順にいちいち番号を振ってストックしているのですが！本日！その番号付き番外編が！

100作目に到達しました！！

わーっ！と喜びたいところですが、ストックの出来ている本編と合わせても最低150話……季節もの等々をこれに加えたら一体何話になるのやら、と数えたいような数えたくないような気持ちに苛まれています……おうふ。

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。

4月24日（水）15：42に拍手コメントをくださいました方へ。
反転してご覧ください。

はじめまして！夜曇です。
コメントありがとうございます！
続きをお待ちいただけるという幸せを噛み締めております……
ありがたいですっ。
どうぞ本日更新分もお楽しみください。
それでは改めまして、拍手とコメント、ありがとうございました！

本編46話「耳許で君が告げる」

過去話のまとめ、「福音」臨界点突破の回でした。此処までで過去話の一括り、とするべきですね。非常に反応が恐ろしい回と言いますか。うまく纏める事が出来ていると良いのですが……
きっとイライアにとって、今生きていること、それ自体が罪であり、罰なんだと思います。話の中では、エリザはそんなこと言わない、と言っていますが、それも、「エリザは言わない」「けれど自分はそう思う」。自分とエリザが逆の立場だったとしたら、決して自分はエリザにそんなことを思ったりしないし、エリザが今の自分にそんなことを言う筈はないと、信じている。けれど、自分自身は自分のことが決して許せない。

彼が耳許に感じている「お兄ちゃん」という幻聴が、幻聴なのか、エリザが語りかける声なのか、そこは想像でお楽しみいただければと思います。

次回は、休む間もなくミザンの話です。
同時にミザン編を終了させるか、させないか、迷っています。

本日はこれにて。
夜曇依都でした。

番外47話「告解」
きっとこの話は、タイミングでアップすることに意味があるのだろうと。私は思っています。原作キャラもいなければ、知識が間違っているかも知れないのでお叱りも受ける可能性大、な話ですが、必要だと思うので。
生きていて欲しいと願う、それは罪か。だって、僕は。
主人公がずっと抱え続けている矛盾の想いは、教団では決して、口に出来ないものですから。

生きていてくれてありがとう、それだけでいい、それだけで貴方は赦されていいんだ。
頑張ってくれてありがとう、勇気も頑張りも受け取った、赦すよ、赦してくれるように祈るよ。

次回更新は、土曜……か、日曜を目指します。
勿論、本編をお目にかけてみせます。拍手の反応を見る限り、おそらく普段拍手を押していない方も、特別版を気にして下さっているんだな、と感じています。ありがたいです。もう少しだけ、お待ちください。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

本編45話「弔いの鐘」

話を考え始めた時から、ずっとブレずに持ち続け、悪友以外の誰にも秘密にし続けた、「燔祭の羊」の一番大きな過去話です。ついに、この時が来てしまいました……。皆様にとっては、ある程度予想のついていた話だったでしょうか？
同じ展開を何年も、何度も練り直していたために、私にはもう考えた当初程の衝撃は無いのですが、きっとそれは、これと同じ夢を何年も見続けたイライアの気持ちを理解することに役立つはずだと自分なりに解釈しました。私と彼の違いは、衝撃が薄れたか、薄れないか、というところです。
何故、夕焼けを嫌うのか、橙色が嫌いなのか、何故肉料理を厭うのか、何故家族にこだわるのか、何故「妹」にこだわるのか、どんな夢を見ているのか、などなど、今まで明言はしなかった様々な「何故」は、「弔いの鐘」シリーズや、次の46話から成り立つ本編最大の謎だったわけですが、全ての根幹にある事件が、福音にまつわるこの話でした。
彼はずっとこの夢を見て苦しんできたわけですが、これは悲しみと苦しみの前提のようなものではないかと思いながら書いています。この話は前提であって、彼の本当の苦しみは、過去だけではなくて現在の状況かもしれないと思うのです。……そんなあたりが、このあとがきじゃなくて文章で伝えられるように書いていきたいです。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。