本編82話「死者の町」
会話文が楽しかった話２です。後半は少し、挑戦でもあります。原作キャラとどうしても、この意見だけは相入れることが出来ないかもしれないと思いまして。これは、あのキャラクターを考察しなおした結果の話になったのです。彼の思想は、エクソシストとしては正しい。非のうちどころもないものだと思いました。しかも、彼はサポートする側の気持ちも知っている。正しいんです。けれど、夢主はどちらかと言えばアレンに似た考えを持っているから。きっと二人の意見は、どちらか一つに偏ることはないでしょう。でも、それでも良いと思って。人は必ず同じ意見を持っていなきゃいけないわけじゃないから。だから仲間になれないなんてことがあったとしたら、そんなの嘘だから。イライアにとっても、あの一言を口にするのは勇気を要するものでした。どの台詞かは、ご想像にお任せします。


七周年「いつか実を結ぶと信じて」
案外、周年記念には師匠が登場していないんですよね！あー珍しい。彼は万遍無く登場していると思ったのですが（笑）今回のテーマはイライアを怒らせることでした。怒りを言葉に出来ずについ行動で示してしまった。そんなこと、身に覚えが……私にもあります。因みに書いていて自分できゅんとしてしまったのは、ほっぺたを挟まれて唇の飛び出たイライアです。……可愛くないですか、このポーズって誰がやっても可愛いですよね！完全に自分の趣味でこのシーンは書きました！楽しかったですっ！

七周年リクエスト１「乱反射」
杉崎様からのリクエストです。お出迎えの話、ということで、夢主を迎えられる側にするのか迎える側にするのか大変悩みましたが、迷った挙句、迎える側にしてみました。イメージ通りの話になっていたら良いのですが！イメージは、きらきら。マリは目が見えない分、きっと彼の空気の支配はより強く感じていることでしょう。そして、視覚に関係なく、彼が笑っていればそこはきらきら輝いていることでしょう。お楽しみ頂けたら嬉しいです。リクエストありがとうございました！

七周年リクエスト２「天恵」
夜人様からのリクエストです。話の都合上、少し長くなってしまいました。賭け事の話ということで沢山調べてみたのですが、難しいこと難しいこと！（笑）結局、ティモシーとクロちゃんという助っ人にご登場いただきまして、なんとかまとまりました。最近の原作でのアレンは厳しい状況に置かれすぎていて、せめてこういうところでくらいうわあああああとかいやだー！とか気を抜いて欲しいと思いながら書いていました。その結果、やたらと叫んでいます。お望みのものが書けているとよいのですが！リクエストありがとうございました！

入れ子人形06話
ようやく夢主のターンです。これが、私の……書きながら久々に泣いたところパート１です。いつか、この夢のような……エクソシストじゃない彼の人生について書いてみたいと思っていました。発動しないまま体内に潜んだイノセンスの影響で、おそらく30までは生きられない。村の教会を任され、幼馴染のサーシャと結婚して（エリザはトーマスと結婚して）、子供をもうけて、そして死ぬのだと。念願のシーンが書けて満足したのですが、終盤、これは全部、「夢」だと。書きながら、私も気付いたのです。なんて苦しいことだろう。彼はもう、夢から覚めてしまったのです。

拍手第八弾「向かい合う欄干」
長官との話です。これまた、相容れないんですよね、この二人も！意見は全く合わない。考えは似ているのに、導き出される意見が正反対と言いますか。長官にとっては、世界を救うために自分を武器と心得るエクソシストは自らの願いのためにも非常に有用なのです。イライアにとっても、自分に「エクソシスト」以外を全く求めない長官はシンプルで向き合いやすい相手ではあるのです。しっかし噛み合わない。けれどまあ、長官の方が年の功がありますから、この話では何と二回も彼に思いやりを向けているんです！林檎のケーキ（結局食べてもらえない）だったり、外套を掛けてあげたり（完全な余談ですがあの後突き返されます）と。報われない。それもまたいい。私は結構気に入っている話です。

夏も真っ盛り、私はもう、暑くて暑くて……といった感じですが、皆さん！ばてないように！沢山食べて沢山寝てくださいね！

それでは、本日はこれにて。
夜曇依都でした。

7月31日（日）00：27にリクエストをくださいました杉崎様。
反転してご覧ください。

初めまして、夜曇依都です。
この度は、拍手とリクエスト、ありがとうございます！
的確なリクエストで、大変ありがたいです。
彼は……かーれーはー、良いですよね……！
よくよく考えたら、第一線で戦い続けて今も生き残っている、
ベテラン中のベテラン……凄い人だなあと。
いやいやいや、こんなしんみり色は無いように心がけますね！
それでは企画発動まで、しばしお待ちくださいませ！


7月31日（日）15：28にリクエストをくださいました夜人様。
反転してご覧ください。

いつもお世話になっております、夜曇依都です。
この度はリクエストありがとうございます！
私もよく彼の頭をもしゃもしゃーっしたくなるのですが、
不思議なことに、そんな時は師匠やら様々なキャラとの
そういうシーンが増えます。不思議ですね！
リクエストですが、実は本編で書いた以降は番外でも
余り例のないシチュエーションですね。設定の持ち腐れが……露呈……
 描き切れるように頑張りますね！
それでは、企画発動までしばしお待ちくださいませ！

入れ子人形05話
リナリーの回。燔祭は彼女の世界の話を元に生まれた話ですので、リナリーの言動は常に注視しています。彼女は実際、分かるようでわからない。実は謎な子ですよね？時に幼少期の記憶が無いあたりが。現実的には、勿論物心つく前の記憶なんで殆どの人は持っていない筈なんです。持っていると思っているその記憶は、他者の話から類推したり、記憶を補完したりしているそうで、純粋な記憶では無いそうですね。それにしても、類推もないというのは結構不思議。そしてコミックスのコムイさんの表紙も謎が謎を呼ぶ感じ……あのリー兄妹にはまだ何やら隠された秘密があるのではないだろうか、なんてたまに考えますけれども、原作はどうやら暫く、彼女たちとは違う方面に焦点を当てるような感じがしますね。
と、まあこんな調子で考えていたので、リナリーの夢もなかなかに書くのが困難でした。何処までが書けるところか、どこからがぼやかした方がいい所か、こういう見極めをするのは難しいけれどとても楽しいです。

次回の更新（本編＆七周年記念＆入れ子人形＆拍手）が8/7（日）の真夜中か、8/8（月）の真夜中かは現在迷っておりますが、おそらく今週と同じく、土～日にかけての深夜に行います。
どうぞお楽しみに！
夜曇依都でした。

……そういえば、七万打も間近ですね……！

入れ子人形04話
教団の神様の頬を張り飛ばせるか否かというのは彼との距離感をつかむ一つの指標になるかなーと思っています。意外に思われるだろう「出来ない」人は、例えば室長、ソカロさんとか。ところで「出来る」人の神田君はリナリーの頬は出来るだけ叩きたくないと文中に書きましたけれど、幼馴染（というべきか？）とはいえ一応相手は女の子であること（土翁やG編、そして結晶型になった時のことを考えると、実は神田は気づかいの出来る人だと思っています）、そしてそれが発覚した時のコムイの恐ろしさを思って、躊躇っていました。

本日はこれにて。
夜曇依都でした。

まるで入れ子人形のように、欲望はいつまでも終わることなく。01～03話
「幸せな夢」がテーマの話と前回の日記で書きましたけれど、本当に幸せなの？というところ、ですね。えへへ。アニメの内容を少し意識して、まだ本編にも出していない「彼」を匂わせてみました。この話を書くにあたっては、原作をいつも以上にしっかり理解しなければと思いました。もう一度、色んなところを読み返したり、ふかーーーーく考えてみたり。ある程度の幸せを掴めたような気になって、いざ書き出してみたら、これは本当に幸せなの？と悩んだり。制作期間は短いけれど、何度もぐるぐる考え直した話になりました。もしかしたら、燔祭主人公の幸せな夢が気になるという方も中には……少し、いらっしゃったり、するかもしれませんが、それはもう少しお待ちくださいね。幸せは、本当に幸せなのでしょうか？

七周年記念企画のリクエスト、お待ちしております。
ぜひぜひお気軽に！お申し付けください！

本日はこれにて。
夜曇依都でした。