本編39話「掌の上の駒」
盤上の駒、ではなく、掌の上。この場合は神とは関係なく、伯爵様と師匠の掌ですね。ミザンと双子、弟子達に共通するものとは？と考えた結果、「ああ、みんな弄ばれてるわ……」と思い、このようなタイトルに相成りました。
今回の話で一番すんなり書けたのは、冒頭のロードとミザンでした。完全なオリジナル展開でしたからね（笑）逆に大変だったのは、久々のアクションシーンもさることながら、No.1は借金のくだりでした、ええ……本編でほぼ唯一といっていいほどの、シリアス味の薄い話だったのでは、と思います。まったくもって、恥ずかしい師匠ですね、もう。
ラストは勿論次の話に繋がっています。予想外にプロットを離れてしまったので、双子部屋が予定より一話多くなることになりましたが、なるべく……今年中には……ミザンの部屋に……行きたいですね！！

誕生日企画
師匠、ティーンズ、アジア支部、と来て今年は誰をメインにした話にしよう？と考えに考え、悩みに悩んだ結果、こうなりました。要は師匠に戻ってみました。そして、プラス……。
彼らは今後を見越して再登場してもらったのですが、思いのほか楽しい番外になってよかったな、と自分では思っています。しかし、「師匠がこれからいなくなっちゃうのを考えると悲しい」と言われ、なるほどと思って自分で読み返したらものの見事に泣きました。くそっ、なんでこんな終わり方にした……私……っ。でも後悔はしていません。「仔羊～」とも関係しますが、師匠はきっとこんな風にイライアのことを見ていてくれていると思います。

拍手「仔羊達の秘め事」
完結しました！この話の人気があったのか、純粋に拍手をして下さる方が多かったのかはちょっと定かではありませんが（笑）、我ながらこの話は気に入っています。前に裏話、書いてないですよね……？
第一話最初と第六話最後にテーマの全てが詰まっています。あと、タイトル。「仔羊達」は、人間。「秘め事」は、無意識に信じている、けれどありえないこと、です。また、師匠とイライアの関係も良い具合に書けたかな、と思います。イライアは自分が師に依存してるってよくわかってる。師匠もそう思ってるけど、実は師匠も主人公に依存してる。たぶん、そうです。それはきっと、イライアは意識していないことでしょうけれど。

こんなとんでもないもだもだしい師弟の話はまだまだ続きます。
満足できるような時間を提供できるよう頑張りますので、どうぞこれからも見守ってください。

それでは本日はこれにて！
夜曇依都でした！

本編38話「月の裏側」
前半と後半で若干テンションが違いますが……
後半は、なんと膠着していた構想を4年ぶりくらいに動かすことが出来たので、我ながら一仕事終えた感でいっぱいです……ふう。
前半は、久々に主人公の「神様」っぽい所をあらわにしてみました。と言いますか、主人公の「自分に課せられた神様」観。力ではなく、絶対的な強さでなく。いえ、強さももちろん必要なのですが、最も求められているのは、あの崩れそうな場で「ついてこい」と言える力、そして引っ張っていける力なんです。神と呼ばれる以上、呼んだ人には完璧な部分しか見せられない。弱みは全部隠して、強い背中だけ見せて前を歩く。
……早く師匠を出して楽にしてあげたい。

次回はおそらく誕生日スペシャルでお会いすることになるでしょう。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

番外45話「神様の休息」

相変わらず本編に登場していないアジア支部ストーリーですが……。好きなんです、アジア支部。登場の機会は迫っているよ、フォー。
さて。
時間軸としては、まだ全て公開しきっていない「あの日」シリーズの直後の話です。

この話は大分思い入れが強くて。
以前も書いたかもしれませんが、フォーはアジア支部の守り神なわけで、ヘブラスカは教団の聖女で。主人公は教団の神。でも、フォーは壊れない限り死なない。ヘブラスカだって、イノセンスがあるから長く生きてる。「普通の人間」なのって、イライアだけなんですよね。イライアとフォー、イライアとヘブラスカの関係性は、それこそコムイとか神田とか、普通の教団の人との関係とは全然種類が違うと思うんです。
イライアだって、フォーの気持ちは分かっているから、だからとても直接は言えなかった。一番最後の台詞が、一番苦しい。

タイトルの由来は……御想像にお任せします。

それでは本日はこれにて。
夜曇依都でした。

kuan様へ。反転してご覧ください。

こんにちは、感想ありがとうございます！
お楽しみ頂けたようで、何よりです……
「シリアスになりすぎないように！」
と手探りで書いたので心底ほっとしました（笑）
また何か読んでみたいシチュエーション等ございましたら、
いつでもお気軽にリクエストください！
夜曇依都